目次
1.白石村行政発祥の地碑
某月某日、天気がいいのでまたも自転車で札幌市内を徘徊する。
この日は白石駅方面へ向かった。
最初に白石村行政発祥の地碑を見学。
現在は白石まちづくりセンターになっている建物の横にある石碑。
かなり古そうな碑で、文字も薄くなってきている。
台座になっている石も大きくて立派なものだ。
石碑の裏面。
1871年(明治4年)に宮城県の白石藩士がこの地に移住、その後白石村設立に至る経緯とこの碑を建てるに至る様子が刻まれていた。
白石村設立後、一時上白石村が分村するが再度合併。
1950年に札幌市と合併した。
碑のそばには説明板も設置されている。
石碑の建てられたこの場所は1902年から1972年まで白石村の役場があった。
札幌市との合併後も白石支所として使用されていたが、札幌市が政令指定都市となり、区役所が現在の位置に設置された時に建物は解体された。
白石村役場建物の写真。
現在の白石区役所には郷土館が併設され、白石村の開拓の歴史を知ることができる。
その様子はこちらから。
2.善俗堂
次は国道12号線沿いにある説明板。
白石村役場跡の説明板にもあった「善俗堂」 の跡地に建てられている。
入植してきた白石藩の子息たちの教育のために建てられた寺子屋式の学校。
1872年に設立され、学校と合わせて村の集会所にも使われた。
札幌では創成小学校に次いで古い学校。
移住してきた白石藩は教育に熱心な藩風であったのだろうか。
慣れない土地で生きていくのも精いっぱいだったかと思うが、子弟の教育へ傾ける情熱も欠かさなかったのはかなり凄いことだと思う。
現在の白石小学校はこの位置にある。
校舎が建築されたのは1973年。
大きな木に囲まれた広い学校。
塀には開校149周年と記されている。
3.白石村医療発祥の地碑
今回は通り過ぎてしまったが、もう一つ発祥の地碑があるようだ。
医療法人信佑会吉田記念病院の駐車場に案内板が建てられている。
1945年まで白石村は無医村であった。
戦争末期、札幌市の中央区から疎開を兼ねてここに移転してきた現在の吉田記念病院が白石村最初の医療機関となったのである。
吉田記念病院のHPに移転・開業の経緯が詳しく記されている。
開設当初は白石村診療所。後に改めて吉田氏が買い取り現在の病院となったのである。
今昔マップを見てみる。
1916年では国道12号線沿いに建物が集まっている。
1950年は建物が増え、村役場には郵便局が併設していた。
それから20数年、1975~76年頃には現在のように建物が密集する町並みに変貌。
農村地帯から住宅街に大きく変わっていた。