目次
1.ニャチャン
今日は2012年9月21日放送の地球絶景紀行で紹介されたベトナム中南部について調べてみた。最初はニャチャン。
フランス植民地時代には要人向けリゾート、ベトナム戦争時にはアメリカ軍の軍港があり激戦地の一つとなった。
現在は再びビーチリゾートとなっている。
ニャチャンビーチは7kmに及びマリンアクティビティも楽しめる。
静かな場所が好みであれば北部郊外にあるヨックレットビーチ。春から初夏にかけては塩田も行われている。
市街にあるニャチャン大聖堂はベトナム最大規模のゴシック様式の教会。
奇岩で有名なホンチョン岬も観光スポットの一つだ。
2.チャンバ王国の遺跡
ニャチャンの町北方にある丘にはチャンパ王国の遺跡群が残る。
ポーナガールと呼ばれるこの遺跡群はチャム族によって8世紀ごろ建設され、今もなお人々の信仰対象となっている希少な遺跡だ。
中でも最も古いと言われる多柱殿をスタートにヒンドゥー教の影響が大きい祠堂が5つ並んでいる。赤い煉瓦とチャム族の女神であるポーナガールが特徴的。
現在も修復中だが他教徒でも入場可能だ。
ニャチャンから南にあるファンラン市にあるのはチャンパ王国後期の遺跡、ポークロンガライ。小高い丘の上に13~14世紀に建設された。
この時期は北方のホイアンを根拠地とする勢力に圧迫され、王都の位置がこの辺りに移っていたらしい。
ここもレンガ造りでヒンドゥー教の影響が大きな祠堂が並ぶ。
3.ダラット
最後はさらに内陸にある町、ダラットへ。
中部の高原地帯に位置し、フランス植民地時代に避暑地として開発された。
町の中心には人造湖であるスアンフーン湖があり周囲の公園を含めて町のシンボルとなっている。
他の名所としては、阮町最後の皇帝であったバオ・ダイの夏の離宮であったパレスⅢ。
ヨーロッパ建築の影響を受けた2階建ての建築物で、皇帝のフランス亡命後はリゾート地となった。現在はフエ王朝の骨董品なども保存されている。
市内では17世紀のフランス建築を思わせる様式のカトリック教会、ドメーヌ・ド・マリー教会に1938年に開業したダラット駅などが主な名所。駅では最大14台の蒸気機関車が使用されていて、日本で使用されていたC12型の蒸気機関車が静態保存されている。
鉄道はベトナム戦争によって破壊されたが、1991年約7kmの観光鉄道として復旧。
南方にはダタンラ、エレファント、ポンガと観光地となっている滝が点在。
海岸沿いの印象が強いベトナムだが山間地の魅力を楽しもう。