地球絶景紀行 ― ジョージアの遺跡 ―

目次

 

1.メスティア

今日は2012年10月26日放送の地球絶景紀行で紹介されたジョージアの遺跡について調べてみた。

最初はメスティアの塔の家。

ジョージア北部、コーカサス山脈の標高1500mにある町。

メスティアを含むスヴァネティ地方は19世紀まで大国による侵略を殆ど受けてこなかった地域。そのため独自の文化の痕跡が数多く残っており、ジョージア国内でも独特の雰囲気を持っている。

 

古い石造りの町並みの中で特徴的なのが町のあちこちに建つ石の塔。

 

 

ジョージアの首都トビリシから遠く離れたこの地へやって来る観光客たちの一番の目的と言ってもいいだろう。

この塔は日本では「復讐の塔」とも紹介され、8世紀ころから建てられ始めたそうだ。

窓は殆どなく、銃眼と急な階段があるのみ。

物騒な名の由来はその当時、身内に危害を加えられた人は復讐するという慣習があり、その復讐を恐れた人が塔を建て、立てこもったことから。

 

もっとも、これは諸説あるうちの一説のようである。

近隣の侵略者たちから身や財産を守るため、そしてその家の富を象徴するシンボルであったという、オーソドックスな説明もあるようだ。

このメスティアには48もの塔が残っているらしい。

 

南東にあるウシュグリ村はヨーロッパで最も標高の高い場所にある村と言われている。

ここにも同じく石の塔が幾つも建っており、標高5千mを超えるジョージア最高峰のシュハラ山も一望できる。

 

2.ヴァルジアの洞窟都市

続いてはジョージアの南西部、トルコとの国境近くにあるヴァルジアにある遺跡。

川岸にある山の斜面に築かれた、異様な雰囲気を感じる遺跡。

 

展望台から近距離で遺跡とジョージアの自然を一望できる。

遺跡内部は通路も整備されていて、観光客も通行可能。

元々は要塞都市だったようだが、その後は修道院になったそうだ。

 

遺跡は19の階層に分かれており、内部で繋がっている。

最盛期は5万人もの人々が住んでいたらしい。この頃はグルジア王国が最盛期だった。

 

元々は外からは見えない構造になっていたが、地震による崩落で現在の姿となったそうだ。ワイン造り用のスペースがあったり、教会もあってフレスコ画が今も保管されている。今も数人の修道士がここで生活しており、遺跡の修復や修行を行っているそうだ。