地球絶景紀行 ― ワスカラン ―

今日は2011年7月8日放送の地球絶景紀行で紹介されたペルーのワスカラン国立公園について調べてみた。

最初に向かったのはペルー第三の都市、トルヒーヨ。

ペルー北部のコスタと呼ばれる海岸・砂漠地帯に位置する。

パステルカラーのコロニアル様式建築物が並び、優雅な雰囲気の町だ。

海水浴で人気のワンチャコ海岸では、葦で作られたトトラという不思議な形の舟が並んで漁をしている。

町の東には13世紀~15世紀に栄えたチムー王国の都であったチャンチャン遺跡がある。

世界でも随一の日干し煉瓦でできた建築が豊富な遺跡である。

一方西部には7世頃まで存在していたとみられるモチェ文化の遺跡が残る。

特に有名なのが二つのピラミッド、太陽のワカと月のワカだ。

どちらも日干し煉瓦で作られた神殿である。

 

この辺りは砂漠でありながら、アンデス山脈の雪解け水が湧きだすそうだ。

厳しい環境にもかかわらず文明が栄えたのはアンデスの恩恵によるものであり、インカ文明のルーツとなっていったそうだ。

 

続いて向かったのはワスカラン国立公園

標高3000~6000mに位置する世界で最も高い所にある国立公園である。

公園内には最大のバストルリ氷河など663の氷河と296の湖沼があると言われる。

生態系も豊かでブヤ・ライモンディという珍しい植物やピューマ・コロコロなどのネコ科の肉食動物にビクーニャ・グアナコなどの草食動物が生息している。

 

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ピューマ。クーガーとも呼ばれる。

北米では害獣とされ、数は激減した。

 

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グアナコ

リャマやアルパカなどと同じアンデス原産のラクダの仲間。