札幌史跡探訪 ― 白石神社 ―

目次

 

1.白石神社

白石藻岩通りを一直線に北へ向かう。

次に寄ったのは白石神社

 

 

ストリートビューでこの辺りを見てみよう。

 

南側からくると道路から下がる道に鳥居が見える。

 

ここを進んでみる。

 

道を下って行くと池があり、そこには縁結びの弁天神社。


赤い社と橋、樹々の新緑、紫の花とカラフルな神社。

池の周りを歩いてぐるりと回れるよう道がついていた。

この池は札幌の市街地に唯一残された湧水、アイヌ語で「メム」と呼ばれる貴重なものだそうだ。

地理院地図を見てみるとここが台地の縁かつ窪地になっているのがわかる。

 

なかなか珍しい場所なのでじっくり見て周り、その結果本殿に行くのを忘れる。

 

白石神社は1872年に札幌神社(後の北海道神宮)が創成川河畔から今の円山へ新築移転した際に、旧社殿をこの地に移築したもの。

以来、白石村の氏神として村を見守ってきた。 

 

2.白石村

境内には白石村の開基100年記念碑も建っている。

 

白石村は1871年仙台藩白石城主の片倉氏とその家中による開拓を発祥とする。

当初は望月寒村と称したが、働きぶりを認められ郷土より白石村と改称した。

開拓の始めは国道12号線沿い、白石公園付近から白石神社辺りまで。その後は豊平川沿いや今の厚別区方面へ開拓を進める。

1902年に二級町村の白石村が発足、1932年一級町村制施行。

1950年札幌市に合併し札幌市白石町・厚別町となった。