東京旅行 ― 京王電鉄 ―

目次

 

1.京王線新宿駅

ゴールデンウィークに突入した我が家。

久しぶりに飛行機に乗って道外へ旅行。

今回の目的地は東京西部。羽田から新宿へ向かって、その後は京王電鉄を利用。

アナログな私も今回はパスモを導入。あの人ごみの中で乗換の旅に子供の分と一緒に切符を買っていたら、どれほどの手間と時間がかかったか想像したくない。

 

まずは新宿から京王線

1913年に笹塚から調布を開業。その後小刻みに路線延長。

1915年に新宿駅が開業。当初は新宿追分駅として現在の伊勢丹の目の前に駅があった。

 

1927年京王新宿ビルが完成し移転。1階が駅、2~5階が呉服店と東京で最初のターミナルデパートとなった。

1930年に四谷新宿駅、1937年に京王新宿駅に改称。JRを陸橋で越えて笹塚方面へ向かっていた。

 

空襲で被害を受けいったん営業中止となる。戦後、現在の京王線新宿駅に移転。

駅跡は京王帝都電鉄の本社を経て京王新宿追分ビルとなった。

 

 

ちなみに新宿追分とは甲州街道と青梅街道の分岐点を示す。

江戸時代に五街道が整備され甲州街道ができた後に、江戸城の漆喰の原料となる石灰運搬のために後の青梅街道が整備される。

2つの街道の分岐点となった当時の内藤家の領地に「内藤新宿」という宿場を設置し、人馬の休憩所とした。

交差点には当時の絵地図が道路に埋め込まれている。

 

ちなみに四谷の由来は四つの谷説と四軒の店→四屋説がある。

 

2.京王電鉄動物園線

1925年に全通した新宿~八王子駅間の路線に乗って西へ向かう。

高幡不動駅動物園線に乗り換え。

駅は多摩動物公園駅一つだけ。

動物園ラッピングの列車でGo

 

路線の開業は1964年。

1960年に開設した都立多摩動物公園へのアクセス路線として建設された。

1961年には本田技研系列の多摩テックも動物公園南に開業しており、レジャー輸送が主であった。また中央大学・明星大学キャンパスもでき通学利用も多かった。

しかし2000年に多摩モノレールが開業。大学の最寄り駅となり利用客は激減。

 

多摩動物公園駅

 

京王は沿線開発に力を入れており、駅舎の周囲には車両保存やイベントを行う「京王れーるらんど」やネット遊具やミニSLなどを設置した「京王あそびの森HUGHUG」を開業し集客に努めている。

 

3.多摩テック

当初はバイクコース、後にゴーカート、ジェットコースター、遊園地などが次々に設置されファミリー遊園地の色を濃くしていく。

1997年には温泉施設も開業。

しかしディズニーシーやUSJなど巨大ライバルが増加。何度かリニューアルを繰り返したものの、赤字は脱出できず2009年9月閉園。

跡地は明治大学が利用する計画があったが、頓挫。