目次
1.ほしみ駅
昼食を終え、国道5号線をまっすぐ進む。
もう少しだけ寄り道。
最初はほしみ駅。
1995年に旅客のみ取扱で設置された新しい駅。
といっても30年近く経つわけだが。
南口から駅舎を眺める。
無人駅の橋上駅舎。ホームは2面2線構造。札幌発ほしみ駅行きの普通列車が運行されている。実際の折り返し駅は隣の銭函駅なのだが、銭函駅の中線にはホームがないため、ほしみ駅が終着駅になっている。ほしみ駅~銭函駅間は回送運転となっている。
駅前ロータリー。
南口、北口共に駅前は閑散としている。
駅名の由来は近くにある星観橋(ほしみばし)や星置(ほしおき)という地名から。
道内では初めてかつ現時点で唯一のひらがなの駅名。
2.ほしみ駅周辺と星置川
国道5号線からほしみ駅に向かうと途中で小樽市と札幌市の境界を横切ることになる。
この何も目印になりそうなものがない道の途中が境界。
この境界線、かつては星置川の流路だったらしい。
下のサイトで旧小樽内川の流路を推測していた。この川の上流部が星置川にあたる。
今昔マップで1916年の地図を見てみる。
直線が道路、破線が市境界、波線が河川を示している。
国道5号線~鉄道付近で河川が不自然に直線化している。おそらく農業用水や排水などで流路を変更したのではないだろうか。
この位置よりも上流・下流ともに小樽市と札幌市の境界は星置川に沿っている。
国道~鉄道間のみ境界と河川が少し離れているのだが、河川が途中で流路を変えたために境界と離れたのだろう。
星置川は現在のほしみ駅よりやや北東で二つに分岐。
銭函駅の方へ流れていくルートと現在の小樽市・札幌市の境界になった北東へ流れていくルートだ。
銭函駅の方へ流れていくルートは国土地理院地図に旧星置川と記載がある。
一番初めのルートは小樽市・札幌市の境界ルート。
そこから分岐させたのが銭函駅の方へ流れるルート。下流部で水田開発に利用されたようだ。
今昔マップより1970年代の航空写真。現在のほしみ駅周辺は水田地帯。
そして1983年北へ流れる現在のルートが開削された。
今昔マップより1990年代の地図と見比べる。
水田の多かった銭函3丁目は一転して工場地域に変貌している。
旧星置川は90年代の地図には谷地川と記載されていた。
新星置川と小樽札幌の境界に挟まれた部分は星観(ほしみ)緑地という公園になっている。遊水地の側面もあるようだ。