今回の空から日本を見てみようは愛知県の渥美半島へ。
全長約50kmの東西に延びる半島で温暖な気候を生かした農業やトヨタをはじめとする工業も盛んである。
まずは豊橋市へ
人口は約37万人。東三河地方の中心都市である。
中心部を東海道が通り、吉田宿や二川宿など宿場町が栄えていた。
太平洋岸はウミガメの産卵地でもある。
戦国時代には酒井忠次や池田輝政が三河の重要拠点である吉田城に配置されていた。
江戸時代には吉田藩が設置されている。
吉田城は復元されており、戦国時代の姿を見ることができる。
国内屈指の貿易港、三河港の中心地である。
自動車の輸出入は全国一であり、フォルクスワーゲンジャパンの本社も置かれている。
JR東海の東海道新幹線・東海道本線・飯田線、名古屋鉄道、路面電車の豊橋鉄道など鉄道網が充実している。
次に田原市へ向かう。
人口は約6万人。
農業が盛んで産出額は日本一である。園芸農業を主とする。
トヨタの工場もありレクサス、ランドクルーザー、RAV4などを生産している。
江戸時代の蘭学者であり、蛮社の獄で罪に問われた渡辺崋山は田原藩の家老であった。
渥美半島の先端の伊良湖岬灯台は日本の灯台50選に選ばれている。
訪れた時の様子はこちら。
http://kamonji224.hatenablog.com/entry/2016/07/19/212426
続いて半島の付け根に戻る。
豊川市へ。
人口は18万人強。
日本有数のバラの産地であり、製造業の工場も数多い。
山本勘助の出身地と言われている。
ヤクルトで活躍した内藤尚之の出身地である。
最後は蒲郡市(がまごおりし)
人口約8万人。
天然記念物の竹島は対岸の本土と400mしか離れていないものの、大きく異なる植生を持つ特異な環境である。
橋のたもとには明治~大正の文人たちが多く利用した料理屋旅館があった。
現在では海辺の文学記念館として面影を知ることができる。
また、近くにある蒲郡クラシックホテルは城郭風の独特な建築で有名だ。
温泉街やマリンレジャー施設などを有し、愛知有数の観光地でもある。
みかんは全国有数の産出量を誇る。
また繊維ロープの生産量は日本一である。
太平洋、伊勢湾、三河湾に囲まれて風光明媚で温暖な土地の渥美半島。
自然が豊かで農業も盛んな一方、トヨタをはじめとして工業も盛んである。
前回訪れた時は駆け足だったが、またの機会があればもう少しゆっくり回ってみよう。