地球絶景紀行 ― ジョグジャカルタ ―

今日は2011年9月2日放送の地球絶景紀行で紹介されたインドネシアジョグジャカルタについて調べてみた。

 

wikipedia:ジョグジャカルタ特別州

ジャワ島の中南部に位置する州。

州都はジョグジャカルタ市

 

インドネシアで唯一地域王政が維持されており、

イスラム教のスルタンが知事に任命されている。

スルタンはかつての王宮(クラトン)に在住しており、博物館も併設されて観光客が見学することも可能だ。

また、離宮であるタマンサリも近隣にある。

ここは王族の専用庭園として造られた場所で、大きな池と宮殿が人気である。

すぐそばにはソノブドヨ博物館もあってジョグジャカルタの歴史や文化を学ぶことができる。

 

買物に行くならマリオボロモールやブリンハルジョ市場。

地元の人も観光客も挙って訪れる、人で溢れた場所だ。

 

古都ジョグジャカルタで最も有名なのは仏教遺跡。

現在は仏教徒はほぼいないものの、巨大な遺跡がいくつも残っている。

まずはボロブドゥール遺跡.

f:id:kamonji224:20181125112647j:plain

800年ごろに建設されたといわれるが、その後仏教は衰え、ヒンズー教が隆盛となる。

ジャングルの中に埋もれたままとなり、1814年にイギリス人のラッフルズが発見する。

階段ピラミッドのような構造になっており、仏教説話やインド神話に登場する1万人以上の人物や想像上の動物の彫刻が刻まれている。

さらに、頂上には世界最大級のストゥーパ(仏塔)が並んでいる。

日の出や夕日スポットとしても人気であり、ジョグジャカルタ観光のメインとなる場所である。

 

もう一つ有名なのがプランバナン寺院

こちらはヒンズー教の寺院である。

ともに世界遺産に認定されている。

 

シヴァ神を祭った巨大な神殿やその外壁のレリーフが特徴的である。

 

近くにはセウ寺院やプラオサン寺院など、同様に歴史的価値の高い遺跡が残っており、まとめてプランバナン寺院群として世界遺跡に登録された。

 

また、同じくヒンドゥー教の遺跡が残るラトゥ・ボコの丘からプランバナン寺院を見渡すことができる。朝霧の時間帯が特におすすめだそうだ。

 

自然の風景を楽しみたい人は、やや離れているが、国立公園やディエン高原などもおすすめである。

 

 

 

 

 

 

 

ヒューゴー賞読もうぜ ― 第1回~第5回 ―

ヒューゴー賞とはアメリカSF界の功労者であるヒューゴー・ガーンズバックにちなんだ文学賞。現存のSF・ファンタジー関連では最も古い歴史を持つ。

 

昨年、銀河ヒッチハイクガイドシリーズを読んでから10数年ぶりにSF熱が再燃中の私である。

kamonji224.hatenablog.com

 

10数年前はアシモフハインラインヴォネガットの作品に熱中してほとんど読んだものの、それ以外はあまり読んでいない。

この際なので片っ端から読むことにしたが、そのとっかかりとしてヒューゴー賞受賞作品を順に読んでいくことに決めた。

 

とりあえず5冊読んだので、備忘録代わりにとどめておこうと思う。

1953年(第1回)受賞

ルフレッド・べスター著 「分解された男」 ☆☆☆☆

 

分解された男 (創元SF文庫)

分解された男 (創元SF文庫)

 

 

 

24世紀、テレパシーにより人の心を透視できる能力者の出現によって犯罪は計画すら不可能な時代となった。しかし、世界最大の実業家が殺される事件が起きる。容疑者はライバル会社のベン・ライク。ニューヨーク市警の能力者パウエルは犯人を追い詰めるべく捜査を開始するが・・

栄えある第一回受賞作品。ややミステリの雰囲気を併せ持つストーリーだ。

著者の作品は「虎よ、虎よ!」が有名だがこちらの方が好み。

 

1954年は実施されず

1955年 (第2回)受賞

マーク・クリフトン&フランク・ライリイ著 「ボシイの時代」 ☆☆☆

 

ボシイの時代 (創元推理文庫 666-1)

ボシイの時代 (創元推理文庫 666-1)

 

 

連名になっているが、実際はクリフトンがメインでライリイは原案に協力した程度らしい。作家になる前の職業は身上調査で20慢人以上の経歴を調べたという経験を持つ。

多くの短編を世に出したが、この作品の後ほどなくして死去。日本では知名度の低い作家である。

ストーリーはあらゆる問題の解決法をうみだすコンピューター・ボシイの開発に成功した2人の研究者。時の政府に睨まれ、助手のジョンとともにボシイをもって潜伏することになる。ところがジョンは実は超能力者で、彼にはボシイを使ったとある計画があった・・・

ヒューゴー賞史上最も地味な作品との声もあるこの作品。しかし筋立てはまあまあ面白いし、性善説にもとづいた古き良きSFといえるのではないだろうか。アマゾンならリーズナブルに手に入るようだし、時間のある人は読んでみてもいいだろう。

 

1956年(第3回)受賞

ロバート・A・ハインライン「ダブル・スター」 ☆☆☆☆☆

 

ダブル・スター (創元SF文庫)

ダブル・スター (創元SF文庫)

 

 

主人公は売れない俳優サン・ロレンゾ。ある日いっぱいの安酒につられてとある頼みを引き受けてしまう。よくわからぬままに連れてこられたのは火星。ここで行方不明中の政治家を演じることになるのだが・・・

ヒューゴー賞最多受賞者のハインライン。彼の作品の中ではジュブナイルと大人向けの中間にあるような位置づけか。後期の作品とは違って深く考えずに純粋にストーリーを楽しむことに徹して読むことができる、極上のエンタメ。

 

1957年 実施されず。

 

1958年 (第4回)受賞

フリッツ・ライバー 「ビッグ・タイム」 ☆☆

 

 

でました伝説のサンリオSF文庫。しかもこの作品は記念すべき第一冊目。

その「顔」にこの作品を持ってくるあたりがサンリオSF文庫のその後のマニアックな運命を暗示しているとしか思えない。あのキティちゃんのサンリオですよ。

裏表紙のあらすじからして他の出版社の2倍のスペースがありながら、ストーリーはほぼ意味不明。とりあえずスパイダー軍とスネーク軍が過去と未来を自在に行き来して歴史を変える改良戦争というものが行われている(らしい)。舞台はスパイダー軍の基地。そこで行われる兵士と看護婦(この訳も疑問だが)たちの会話がほぼメインの戯曲のような?作品。翻訳も翻訳だが、そもそもの原作も意味不明な作品なのだろう。

説明するのが難しい。気になった人はとにかく読んでください。ただし当然絶版です。

当時は文庫本が280円の時代だったのだねえ。

 

1959年 (第5回)受賞

ジェイムズ・ブリッシュ 「悪魔の星」 ☆☆☆

 

悪魔の星 (創元SF文庫)

悪魔の星 (創元SF文庫)

 

 

これもまだ創元「推理」文庫時代の作品(当時はSF部門が分かれていなかった)

進化した爬虫類の子孫が暮らす惑星リチア。地球から4人の科学者が研究に訪れている。彼らの目的は人類の植民に適した星か調査すること。そのうちの一人生物学者のルイスサンチェスは神父でもあった。

宗教が存在しない、しかし人類よりも平和に暮らしているこの星は果たして・・・

第一部では4人の科学者がそれぞれの立場からこの星をどうするべきか、そして第二部では想定外の土産を連れて地球に戻った彼らとリチアの運命はどうなるか。

ラストはやや物悲しい、リアルタイムで冷戦が起こっている不安な時代らしい作品。

 

世界ふれあい街歩き ― サンタモニカ ―

今日は2007年5月29日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたサンタモニカについて調べてみた。

 

wikipedia:サンタモニカ

 

 

人口は8万7千人。

アメリカの大動脈であったルート66の最西端の町であった。

 

温暖な気候から20世紀初めにはリゾート地となっている。

 

町のシンボルはピア(桟橋)

f:id:kamonji224:20181122210502j:plain

 

1875年に建てられた桟橋だが、貿易港の位置が変更になると同時に取り壊されてしまう。しかし、町のシンボルの遊園地として生まれ変わった。

 

アメリカのオルタナティブバンドのリンキンパーク

バンド名の由来はサンタモニカにある公園だ。

 

 

 

ビーチやショッピングモールが名物、まさにアメリカ西海岸を代表するリゾート地である。

 

空から日本を見てみよう ― 下田市~石廊崎 ―

今日は2014年4月15日放送の空から日本を見てみようで紹介された静岡県下田市南伊豆町について調べてみた。

まずは下田市から

wikipedia:下田市

 

 

人口は約2万人

天城山の南方に位置し、市域の大半は山林・原野である。

市街地は海岸近くの沖積地に集中している。

江戸時代には風待ち港兼海の関所として大いに栄え、日米和親条約締結後には函館とともに開港。

アメリカ総領事ハリスなどが滞在していた。

f:id:kamonji224:20181121232904j:plain

港には黒船を模した遊覧船、サスケハナ号が就航している。

 

なまこ壁が並ぶペリーロードやハリスの小径など幕末の様子を忍ばせる観光地も多い。

タモリと同じく石好きだったペリーは名物の伊豆石(凝灰岩質砂岩とかいう種類の石らしい)を日本土産に持ち帰り、なんとワシントン記念塔の階段に用いられたそうだ。 

 

もともとの温暖な気候に美しい海岸、さらには川端康成伊豆の踊子の舞台となり、東急傘下の伊豆急行開通などで観光が町の中心産業となる。

 

また世界初の海上に浮かぶ下田海中水族館も人気施設である。

 

さらに沖合には現存する日本最古の洋式灯台がある神子元島。

一般人が訪れるのは難しいが、ブラタモリでは上陸成功。

さすがNHKである。

 

続いて隣の南伊豆町

wikipedia:南伊豆町

 

伊豆半島最南端、人口8千人の町である。

下賀茂温泉、弓ヶ浜温泉の2か所の温泉街を持つ。

 

伊豆半島最南端の石廊崎は太平洋とフィリピン海の境界。

荒々しい海岸線と灯台は観光スポットとして人気である。

f:id:kamonji224:20181121235621j:plain

 

 

函館へ行こう帰路 ― 熱郛駅わがまちご当地入場券 ―

函館での初日の仕事を済ませるも、翌日にも仕事があったので夜はどこへも行かず。

翌日の午後に帰ることになった。

 

帰りは高速道路でひたすら帰るだけであったが、1か所だけ寄り道。

 

 

 小腹がすいたのでここで休憩。

パン屋が有名な道の駅だが、夕方に残っているのは残り僅か。

 

焼きそばパンと一緒に購入したものはこれ

f:id:kamonji224:20181119230105j:plain

わがまちご当地入場券である。

まちの名を冠した黒松内駅ではなく、道の駅に近い熱郛駅の入場券だ。

 

 

この駅がJR北海道函館支社管轄の北限らしい。

1903年に開業。この時、森駅から熱郛駅までの区間が開通となっている。

 

駅スタンプはブナ林。

黒松内町はブナの生息域の北限である。

 

入場券は熱郛駅のものだが、写真に写っているのは黒松内駅である。

黒松内町にある駅はこの二つだけなので、仲良く分け合う形になったのだろう。

 

f:id:kamonji224:20181119231040j:plain

裏面はブナ林。

天然記念物にもなっている。

ブナ林とはブナノキだけではなくミズナラなど多様な種類の木がはえている状態を指すらしい。日本の原生林の多くがブナ林であり、日本固有の生物にとっては最も住みやすい環境となっているそうだ。

また、水を貯える能力が非常に高く、緑のダムとも呼ばれている。

最も木材としてはねじれやすく、やわらかいなど使い勝手がよくないため戦後かなり伐採されてしまった。

 

西日本ではかなり減ってしまったらしい。世界各国でもかなり減少してしまったようだ。そんな中で世界最大級の規模を誇るのが、世界遺産に選ばれた白神山地である。

 

 

ここまでとは行かないが、黒松内町のシンボルでもあるブナ林。

フットパスコースも設けられているので、森林浴に訪れてみたいものだ。