今日は2007年10月30日に放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたルーマニアのシギショアラについて調べてみた。
モンゴル帝国やオスマントルコの侵攻を防ぐために築かれた防壁など中世の匂いが色濃く残る町だ。
防衛機能を担った防壁や見張塔は今もいくつか残る。
特に町のシンボルとして有名なのが時計塔。
石畳の道路の両側に色とりどりの建物が並ぶ。
もちろんテーマパークではなく一般市民の民家だ。
歩いて回るだけで楽しめる街並みである。
町を囲む防壁に、3つの広場、時計塔を含む9つの塔などが世界遺産の主要構成部分。
少年時代をこの町で過ごしたドイツのロケット工学者ヘルマン・オーベルトは広場にもその名を残し、歴史博物館にもロケット関連の展示コーナーが設けられている。
シギショアラはギルドの町でもあり、各塔にはブリキ職人や皮なめし職人など当時のギルドの名がそのまま付けられている。
その他に町を見渡せる山上教会や幾度かの改修工事が行われたため多様な建築様式が混在するドミニコ会修道院付属協会なども見逃せない。
上述の建物群は中世ドイツの城塞都市の特徴がよく残っている。
もっと大きな規模の町もあったが、建築物の保存状況ではシギショアラが特に優れているそうだ。
現在のドイツからは離れた位置にあるが、かつてこの地を支配していたハンガリー王にザクセン人と呼ばれる人々が多く仕え、また移住を進められたことによるものだ。
そして最後に忘れてはいけないのがドラキュラ伝説のモデルとなったヴラド三世。
彼はトランシルヴァニア出身であった。
現在彼の生まれた場所はレストランに改装されており、なんと本物のドラキュラが出迎えてくれるというサービスがあるらしい。
何が起こるかは訪れた人だけのお楽しみ。