今日は2012年6月8日放送の地球絶景紀行で紹介されたチリのイースター島について調べてみた。
正式名称はスペイン語で復活祭を意味するパスクア島。
日本では英称のイースター島と呼ばれることが多い。
最も近い有人島まで直線距離で約2000kmという絶海の孤島である。
海底火山によってできたこの島に最初にやって来たのはポリネシアの人々。
住民たちはロンゴロンゴと呼ばれる文字を使い、加工のしやすい凝灰岩と豊富な森林資源を利用して石の祭壇や巨大な石像モアイを作っていた。
部族抗争によって倒されるモアイが増え、さらに18世紀には環境や信仰の変化からかモアイの製造自体が止まってしまった。
近年日本などの支援によって倒されていたモアイを再び起き上がらせる活動が増え、かつての様子を取り戻している。
現在は島に唯一ある村ハンガロアが観光の起点。
宿泊施設などはここに揃っている。
モアイを製造していた場所と考えられているのがラノ・ララク。
噴火口に位置し、製作途中や運搬途中で放棄されたと思われるモアイ象も見かけられる。
モアイ像は島に点在している。
帽子を被った珍しいモアイがいるのはアフ・トンガリキ。
アナケナビーチは白砂が美しく島でも数少ない海水浴場。
ここの近くにあるモアイ像は抗争で倒されたのち砂に埋もれていたことが、結果的に風化から逃れることとなり、最も保存状態の良いモアイ像と言われる。
アフ・アキビにあるモアイ像は海の方角を向いている珍しいモアイ像が並んでいる。
天文学的な理由からと考えられているが、詳細はまだ研究途中のようだ。
モアイが被っている帽子(プカオ)を切り出していたのはプナ・パウ。
帽子ではなく束ねられた髪の毛であるという説もある。
18世紀に欧米人がはじめてこの地を訪れた時の島民は髪を頭の上で束ねていたらしい。
巨大な石をどうやってモアイの上に載せていたのかも未だ謎が残っている。
モアイ製作が衰退した後、島では鳥人信仰が始まる。
オロンゴでは部族間によるその年最初の渡り鳥の卵を捕りに行く競争のような儀式が行われていた。