桜山公園から秩父別町、沼田町市街地を通り抜けて道道867号線を北へ進んでいく。
沼田ダムへ到着。
北海道開発局が管理する灌漑用水と上水道用水を目的とする多目的ダム。
こちらから見ると芝生を敷いたアースダムとしか見えないが、本当はロックフィルダムである。
余水吐がちらっとだけ見える。
残念ながら関係者以外は途中から立入禁止のためこれ以上そばには寄れない。
何の建物かわからないが、「北海道のおいしいお米 きらら397」と書かれたコンクリートの物体。左側にはツタが絡まっている。いつか一面に広がるのだろうか。
上流側へ回ってまずは管理棟。
小さめだが黒基調のカッコイイ建物だ。
門柱には沼田ダムと刻まれている。
上流側から見ると完全にロックフィルダムの様相。
農作業も終わり、春まで水は抜いているようだ。
天端は直線ではなく折れ曲がっている。
管理所からちょうど正対する位置の対岸には取水設備や余水吐が設置されていた。
ダム湖は空っぽなので、水鏡の代わりにピカピカの石柱へ対岸の山を映してみる。
だからどうしたという写真。
天端の上も歩きたかったが、残念ながら立入禁止。
ダム湖の名はホロピリ湖。
かつて栄えた浅野炭鉱・昭和炭鉱跡が湖底に沈んでいる。
1972年着工、1991年完成。
堤高は49m。堤頂長は395m。
1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。
ダムの姿はまだ影も形もない。
炭鉱や町の建物は殆ど撤去され、原野に帰っているような状態だ。
石炭を運ぶ鉄道も通っていたはずだが、その様子も殆どわからない。
(道路の東側にそれらしき痕跡はうっすら見えるが正確な情報は不詳である)