今日は2013年10月29日に放送された空から日本を見てみようで紹介された山形県の最上川流域の町について調べてみた。
最上川は229kmで一つの都道府県のみを流れる川では国内最長である。
日本三大急流の一つであり、流域には古代より穀倉地帯を抱えていた。
また、内陸部の米や紅花を河口へ運び、酒田港から上方へ運ばれる舟運で栄えた。
近代になってからは治水がすすみ農業用水や水力発電の基盤となっている。
最初は山辺町
人口は約1万4千人
ニット産業が盛ん。南部には山形市にもまたがる県民の森がある。
ドラマ「ひよっこ」の変わり者のおじさん役で名を馳せた銀杏Boysのボーカル、峯田和伸の出身地である。
続いて中山町
人口は1万人強
芋煮会発祥の地とされる。
最上川の河川敷にあるせせらぎ公園は芋煮会の聖地と言ってもいい。
続いて寒河江市(さかえし)
人口約四万人。
サクランボの名産地である。
最上川と寒河江川にはさまれた扇状地の部分に市街地が形成された。
行基によって建立されたと言われる慈恩寺が古くからこの地のシンボルである。
鎌倉時代には源頼朝の側近の大江広元が地頭となるなど古代より栄えた地であった。
寒河江城跡や八幡宮なども名所だが、人で賑わうのは最上川ふるさと総合公園のガーデンや寒河江公園のつつじなどか。
続いて天童市
人口は約6万人。
将棋の駒と温泉が有名
舞鶴山山頂では将棋のイベントが行われ、市内には至る所にモニュメントも設けられている。
JRの駅付近には温泉街が並び、山形県観光の拠点として便利である。
また、モンテディオ山形の本拠地でもある。
次は東根市
人口は約4万5千人
サクランボの生産量は日本一で、佐藤錦を作出した地である。
奥羽山脈から流れ出た川による扇状地に開けた都市であり、市街地は平坦である。
工業団地や商業施設の開発により人口が増加している。
次は河北町
人口は1万8千人
最上川の舟運で栄え、紅花の集積地でもあった。
河北中央公園には軽便鉄道が施設されておりかつて山形県内にあった谷地軌道のSLが運行している。
次は村山市
人口は約2万5千人。
市の中心部を最上川が通っている。
かつて舟運の三難所と言われた地である。
現在の最上川
江戸時代に貧しい農家から武士に取り立てられ、北海道などを探検した最上徳内の出身地である。
次は大石田町
人口は8千人。ここも最上川の舟運で栄えた地である。
三難所に近いことから上流部と下流部の分岐点となり、荷物の集積地であった。
松尾芭蕉が 五月雨を あつめて早し 最上川 という句を詠んだ地でもある。
最後は尾花沢市
人口は1万7千人
東北地方の市の中で最小の人口である。
松尾芭蕉が奥の細道の紀行中、鈴木清風という人物を訪ね10泊した地として知られる。
なでしこジャパンの監督であった佐々木則夫氏の出身地でもある。