世界ふれあい街歩き ― モンペリエ ―

今日は2007年8月6日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたフランスのモンペリエについて調べてみた。

wikipedia:モンペリエ

 

 

 

フランス南部に位置し、エロ―県の県庁所在地である。

ヨーロッパ最古の医学部を持つといわれるモンペリエ大学など、中世からの学園都市である。また、スペインにあるキリスト教の聖地サンティアゴ巡礼の道の宿場町としても栄えた。

 

町の中心はコメディー広場

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19世紀の街並みとカラフルなトラムがポイント。

 

東に行くと小ぶりな凱旋門が。

太陽王と呼ばれ、72年間も王として在位したルイ14世の功績を称えて作られたもの。

近くには銅像も建っている。

 

北にはファーブル美術館。

画家であり、なおかつコレクターとして知られたファーブルのコレクションが展示されている。

 

モンペリエ大聖堂はカトリックベネディクト派の礼拝堂。

モンペリエ大学が隣接している。最近トンと名前を聞かないノストラダムスもここの学生であったそうだ。

 

一方、巡礼の旅人は豪壮な大聖堂ではなくサンロック教会を訪ねる。

この名のもとになった聖人ロックも巡礼であった。

 

 

ヒューゴー賞読もうぜ ― 第6回~第10回 ―

今回は第6回~第10回のヒューゴー賞作品を読んだので、その記録。

1960年 第6回受賞

ロバート・ハインライン著 「宇宙の戦士」 ☆☆☆☆

 

 

宇宙の戦士

宇宙の戦士

 

 

地球連邦軍に志願したジョニーの配属先は機動歩兵に乗り込み、宇宙空間から惑星へ降下して奇襲をかける最強部隊。過酷な訓練や異星人との戦闘を通じて一流の兵士に成長していく。

この本は十数年前に読んだので細かいところは覚えていない。戦争礼賛とかガンダムの元ネタなどとも言われるが、ハインラインのストーリーテーリングを純粋に楽しむ本ではないかと思う。新訳が発売となり、矢野徹さんとの違いを楽しむのもいいかな。

 

1961年 第7回受賞

ウォルター・ミラー・ジュニア著 「黙示録3174年」 ☆☆☆

 

黙示録3174年 (創元SF文庫)

黙示録3174年 (創元SF文庫)

 

 

核戦争の後、地球の文明は中世まで後退。再び発展しようとする文明を数百年に渡って見つめる修道院の様子を描く。

神学の知識があると面白いかもしれないが、個人的には退屈な描写が多かった。しかし要所要所で物語が動くところは、さすがヒューゴー賞受賞作品とも思える引き込まれ具合。

 

1962年 第8回受賞

 

 

ロバート・ハインライン著 「異星の客」 ☆☆☆☆

 

 

異星の客 (創元SF文庫)

異星の客 (創元SF文庫)

 

 

文庫にして1500円を超える大作。火星探検隊の生き残り、火星人に育てられたマイケル。地球にやって来た彼は新しい宗教を作ることに。

ヒッピーの聖典と言われたこの作品。ハインラインがヒッピー好きだっとは思えないがその思想をよく理解していたということだろう。それを踏まえた風刺エンターテインメントのごった煮SF。上の黙示録3174年やこの作品はSF初心者には向いていないかな。

 

1963年 第9回受賞

フィリップ・ディック著 「高い城の男」 ☆☆☆

 

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)

 

 

第二次大戦でドイツと日本が勝利した世界。サンフランシスコは日本の支配下にある。

アメリカの勝利した世界を描く小説が流行し、東洋の占いである易経が大流行。

ディックにしては破綻のない作品と言われる。正直あまり覚えていないのだが特に欧米ではディックの最高傑作と言われる。

 

1964年 第10回受賞

クリフォード・シマック著 「中継ステーション」 ☆☆☆

 

中継ステーション (ハヤカワ文庫 SF 265)

中継ステーション (ハヤカワ文庫 SF 265)

 

 

アメリカ中西部のとある田舎にある一軒の家。そこに住むイーノックは年を取らないという。ひょんなことからCIAが調査することに。実はその家は宇宙の星々を結ぶ中継ステーションだったのだ。秘密は必ず守らねばならないが、次々と厄介事が起きて・・

作風と舞台となる場所から「牧歌的」とよく形容されるこの作家。盛り上がりには若干かけるものの、だからこそ味わいがあるとも言える。最近新訳が出たということはやはり名作なのだろう。

 

 

函館市 ― 魅力一位の町 ―

今日は函館市について調べてみた。

wikipedia:函館市

 

人口は26万人。

札幌市、旭川市に次ぐ北海道第三の人口を有する。

1933年には人口21万人で日本第9位となった頃もあった。

 

もともとは箱館と書いたが、明治時代に函館に改称された。

中心地は陸繋島である函館山の北に広がる砂州に構築されている。

平成の大合併により、東部の4市町村と合併し、亀田半島の南東部がすべて函館市となった。

 

江戸時代より松前江差とともに海産物交易で栄えた。

1854年日米和親条約で下田とともに開港が決定。

当初は出島方式の外国人居留地を作る予定であったが、うまくいかず。結果として市中に洋風の建物が溢れる、現在の異国風の街並みができあがることとなる。

 

札幌へ続く国道5号線

内陸を通って江差へ続く国道227号線及び海岸沿いに松前方面へ向かう国道228号線の重用部。

亀田半島の沿岸を周る国道278号線など北海道の玄関にふさわしく、各方面への起点となっている。

また対岸の青森県大間市との間を結ぶフェリーは国道279号の海上部分となっている。

また、青森港へ向かうフェリー航路もある。

 

JRは函館駅他3つの駅を持つ。

kamonji224.hatenablog.com

その他路面電車が市内を走っている。

 

函館山をはじめとしてあまりに有名な観光地が数多くある。

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ハリストス教会

カントリーサインに描かれているハリストス教会はロシア正教の流れを汲む。

朝市や五稜郭などとにかく有名なところをまわるだけでも相当な時間がかかる。土方歳三高田屋嘉兵衛などの資料館を訪ねたりするなど地味なところを掘り下げていくと何回行っても時間が足りないだろう。

 

ダムとか

kamonji224.hatenablog.com

 

マンホールとかも要チェック項目

kamonji224.hatenablog.com

 

 

函館市以外にも当然見どころは多い。

旧戸井町には五稜郭から湯川を通って戸井町へ向かう路線として戸井線が計画されていた。路盤は9割程度完成していたものの、戦時中の物資不足により工事中断。戦後正式に計画が廃止となり未成線となった。

汐首岬灯台近くに今でもアーチ橋が残る。

汐首岬は本州と北海道の最短地点。駐車場も何もないが晴れた日は下北半島が良く見える。

 

恵山町には海岸沿いに道の駅なとわ・えさんが建てられた。

なとわ とは あなたと私  という意味である。

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カントリーサインツツジ恵山

恵山は火山の熱や噴気により頂上部の植生が乏しく、赤茶けた山肌は信仰の対象となった。青森県の恐山と並ぶ霊場とも言われる。

 

続いて旧椴法華村。(とどほっけむら)

編入合併が行われるまでは道内で最小の面積の自治体であった。

漁業が中心であった。恵山灯台には灯台資料館もあったが、残念なことに休館となった。

 

最後は旧南茅部町。(みなみかやべちょう)

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カントリーサインは昆布であった。

特に白口浜真昆布は最高級の品質と言われ、天皇家に献上されている。

また、古代の遺跡が多く、中でも著保内野遺跡で出土した中空土偶は北海道内唯一の国宝に指定された。中空土偶としては最大のサイズで、さらに造りが薄く紋様の構成も複雑で縄文時代土偶の最大傑作と見なされている。

 

現在は博物館函館市縄文文化交流センターにて展示されている。

同時に道の駅縄文ロマン南かやべとして登録された。

 

 

空から日本を見てみよう ― 紀伊半島後編 ―

今日は2014年5月27日の空から日本を見てみようで紹介された紀伊半島後編について調べてみた。

まずは湯浅町

wikipedia:湯浅町

 

人口は約1万人。

 醤油の発祥の地として知られる。

古来より良港ゆえの物流中心地として栄えた。

柑橘類の生産も盛ん。

 

現在でも醤油や味噌の醸造蔵が多く残り、伝統的建造物保存地区に指定されている。

 

広川町

wikipedia:広川町

 

 人口は7千人弱。

1854年安政南海地震が起こった際に、現在のヤマサ醤油の党首であった濱口梧陵が藁に火をつけ、村人に危機を知らせ被害を最小限に抑えた逸話「稲むらの火」が有名。

濱口家の旧家は記念館と津波防災教育センターからなる「稲むらの火の館」となった。

また、梧陵は地震後、広村堤防築造の指揮を執る。田畑を失った農民に仕事を与え、さらに後の大正、昭和に起きた津波を防ぐこととなった。

その他国の重要文化財である広八幡神社や桜が人気の広川ダムなどがランドマークだ。 

 

由良町

wikipedia:由良町

 

 人口は5千人。

白崎海岸は日本で珍しい石灰質岩石でできた白亜の景色が広がる。

かつては石灰岩採石場で、現在は海水浴場やダイビングスポットになっている。

地中からはペルム紀の海洋生物の化石が出土している。 

 

日高町

wikipedia:日高町

 

 人口は約7500人。

リアス式海岸による良港に恵まれ、高級魚クエの産地である。

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広川町との間にある熊野古道の難所であった鹿ヶ瀬峠の石畳は県の指定史跡となった。

 

美浜町

wikipedia:美浜町

 

 人口は7000人ほど。

紀伊日ノ御埼灯台徳島県の蒲生田岬灯台を結ぶラインが瀬戸内海と太平洋の境目となっている。

明治時代にカナダへ出稼ぎに行く人が多く、成功の後帰国した人々はカナダ風の住宅を建て付近はアメリカ村と呼ばれた。現在は老朽化などにより数件が残るのみとなっている。 

 

御坊市

wikipedia:御坊市

 

人口は約23000人程度。

 スイートピー、カスミソウ、スターチスは日本一の生産量を誇るなど花卉の生産が盛んである。

また麻雀牌の生産も日本一で、全自動卓はほぼ100%のシェアを誇る。

塩屋王子神社など熊野古道にまつわる史跡も残る。

 

 日高川町

wikipedia:日高川町

 

 人口は9500人ほど。

紀州備長炭の生産量一位を誇る。ミカンの栽培や鮎の養殖なども盛ん。

椿山ダムダム湖百選に認定され、付近には山彦を楽しめるやっほーポイントなるものもある。

 

印南町

wikipedia:印南町

 

 人口約8千人。

海岸段丘での野菜や花卉の栽培が盛ん。

熊野古道の切目王子神社などの史跡が残る。

 

みなべ町

wikipedia:みなべ町

 

 人口は約12000人。

最高級品の梅とされる南高梅の発祥の地である。

梅は栽培だけでなく、加工・流通・小売業への影響も大きく主幹産業となっている。

南部梅林は日本最大の梅林として知られる。

 備長炭の生産や漁業も盛ん。

熊野古道の一部である景勝地の千里の浜はアカウミガメの産卵地としても有名。

 

田辺市

wikipedia:田辺市

 

 人口7万人強。

和歌山県第二の都市で、県南部の中心的存在である。

近畿地方では最大の面積を持つ市である。

熊野本宮大社など世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野三山の中心となる。

観光以外では梅やミカンの栽培に畜産や業業も盛んである。

武蔵坊弁慶の出身地と言われる。熊野水軍の本拠地でもあった。 

 

 

上富田町

wikipedia:上富田町

 

 人口は約1万5千人。

 梅や瓢箪の生産が盛ん。

貝ボタンの製造が盛んであった。現在もプラスチックによるボタンの製造がおこなわれている。

歌手の坂本冬美の出身地。

 

白浜町

wikipedia:白浜町

 

人口約2万人。

古代より温泉地として栄えた。

夏には熱帯魚を見ることもできるという白い砂浜での海水浴は海外でも人気だ。

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砂浜だけでなく千畳敷や三段壁などの岩盤や柱状節理などを楽しめる景勝地もある。

 

動物園、水族館、遊園地が一体になったテーマパークであるアドベンチャーランド

最大の目玉はやはりパンダだ。

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世界的博物学者である南方熊楠の記念館も見逃せないだろう。

 

 

地球絶景紀行 ― サパとハロン湾 ―

今日は2011年10月7日放送の地球絶景紀行で紹介されたベトナムのサパとハロン湾について調べてみた。

まずはサパ。

wikipedia:サパ

中国との国境に近く、タイ国内最高峰のファンシーパン山の近くにある。

およそ100年前にフランス人が避暑地として開発したため、今でもフランス風の街並みが散見される。

 

フランス人が到達する以前から少数民族が多く暮らす町となっている。

日本の里山に似た棚田の風景が広がる、観光と農業が主な産業となっている。

 

続いてはハロン湾

wikipedia:ハロン湾

ベトナム随一の景勝地と言われる。

カットバ島をはじめとする3000もの島々に奇岩とエメラルドグリーンの海が広がる。

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ハロン湾とは竜の下りる湾という意味。

その昔中国が侵攻してきたときに竜が現れ、敵を破り、口から吐き出した宝石が島々になったという伝説が残る。

 

水上生活を営む人々が古くから暮らすが、自然の景観が失われていないという世界的にも珍しい特徴を持つ。

 

奇岩や鍾乳洞を巡るクルーズが人気だ。