ヒューゴー賞読もうぜ ― 第6回~第10回 ―

今回は第6回~第10回のヒューゴー賞作品を読んだので、その記録。

1960年 第6回受賞

ロバート・ハインライン著 「宇宙の戦士」 ☆☆☆☆

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地球連邦軍に志願したジョニーの配属先は機動歩兵に乗り込み、宇宙空間から惑星へ降下して奇襲をかける最強部隊。過酷な訓練や異星人との戦闘を通じて一流の兵士に成長していく。

この本は十数年前に読んだので細かいところは覚えていない。戦争礼賛とかガンダムの元ネタなどとも言われるが、ハインラインのストーリーテーリングを純粋に楽しむ本ではないかと思う。新訳が発売となり、矢野徹さんとの違いを楽しむのもいいかな。

 

1961年 第7回受賞

ウォルター・ミラー・ジュニア著 「黙示録3174年」 ☆☆☆

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核戦争の後、地球の文明は中世まで後退。再び発展しようとする文明を数百年に渡って見つめる修道院の様子を描く。

神学の知識があると面白いかもしれないが、個人的には退屈な描写が多かった。しかし要所要所で物語が動くところは、さすがヒューゴー賞受賞作品とも思える引き込まれ具合。

 

1962年 第8回受賞

ロバート・ハインライン著 「異星の客」 ☆☆☆☆

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文庫にして1500円を超える大作。火星探検隊の生き残り、火星人に育てられたマイケル。地球にやって来た彼は新しい宗教を作ることに。

ヒッピーの聖典と言われたこの作品。ハインラインがヒッピー好きだっとは思えないがその思想をよく理解していたということだろう。それを踏まえた風刺エンターテインメントのごった煮SF。上の黙示録3174年やこの作品はSF初心者には向いていないかな。

 

1963年 第9回受賞

フィリップ・ディック著 「高い城の男」 ☆☆☆

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第二次大戦でドイツと日本が勝利した世界。サンフランシスコは日本の支配下にある。

アメリカの勝利した世界を描く小説が流行し、東洋の占いである易経が大流行。

ディックにしては破綻のない作品と言われる。正直あまり覚えていないのだが特に欧米ではディックの最高傑作と言われる。

 

1964年 第10回受賞

クリフォード・シマック著 「中継ステーション」 ☆☆☆

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アメリカ中西部のとある田舎にある一軒の家。そこに住むイーノックは年を取らないという。ひょんなことからCIAが調査することに。実はその家は宇宙の星々を結ぶ中継ステーションだったのだ。秘密は必ず守らねばならないが、次々と厄介事が起きて・・

作風と舞台となる場所から「牧歌的」とよく形容されるこの作家。盛り上がりには若干かけるものの、だからこそ味わいがあるとも言える。最近新訳が出たということはやはり名作なのだろう。