目次
1.ポーランドとクラクフ
今日は2006年9月5日放送の世界ふれあい街歩きで訪れたポーランドの都市、クラクフについて調べてみた。
まず、ポーランドから。
面積は日本よりやや小さく、人口は4千万人弱。
平野が多く、国土の約4割が農地である。
ベリー類の生産・輸出が多い。また、テレビなどの工場も数多い。
首都はワルシャワである。
17世紀まではポーランドの首都であった、歴史の古い町である。
第二次世界大戦での被害が少なかったこともあり、旧市街地には歴史的建造物が並んでいる。
2.クラクフの観光地
16世紀までの王宮であったヴァヴェル城は今でも町のシンボルである。
竜が住むという伝説を持つ城。今でも時折火を吐いているという。
王宮や都市を守っていたバルバカン城砦も健在である。
馬蹄型で、全方位に攻撃できるような仕組みになっていた。
王宮と城砦の間は歴史的な建物が所狭しと並ぶ街並みだ。
ヨーロッパ最大の規模ともいわれる中央広場に堂々と建っているのが織物会館。
中世の頃、東西貿易の中心地として栄えたクラクフで最も人気の高かったのが織物の交易であったそうだ。
今ではお土産屋さんが中にひしめいているらしい。
その向かいにあるのが聖マリア教会
ヨーロッパ最大級の祭壇画を持ち、祭壇そのものも木造では欧州2位の高さを誇るそうだ。
クラクフは教会の多い町でヴァヴェル城内にも大聖堂がある。
文化施設も多い。
ダヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」を所蔵するチャルトリスキ美術館
葛飾北斎の「北斎漫画」や浮世絵などを数多く納めた日本美術技術博物館
そしてポーランド最古の大学であり、天文学者のコペルニクスも学んだヤギェウォ大学。
そして、クラクフを語るうえで外すことのできないのがユダヤ人の歴史である。
中世よりユダヤ人の多かったこの町は第二次世界大戦中に収容所が建てられた。
居住地であったカジミエーシュ地区の会堂は現在ユダヤ博物館となった。
映画「シンドラーのリスト」のシンドラーの工場があったのもクラクフ市内である。こちらはクラクフ歴史博物館となっている。
クラクフからすこし西へ向かうと元アウシュビッツ収容所(現在は博物館)もあり、本当にユダヤ人受難の場所であったようだ。
3.クラクフ周辺の観光地
また、クラクフの南東にはヨーロッパ最古の塩の採掘場であるヴィエリチカ岩塩坑があった。現在採掘は行われていないが、観光地としては現役で坑道を巡り、地下に造られた礼拝堂なども見学することができる。
最後に、ワルシャワとクラクフの間にあるチェンストホーバという町のヤスナ・グラ修道院。ここは数々の奇跡を起こした聖母マリアの肖像があると言われ、ポーランド中から巡礼が訪れる地である。