目次
1.月ヶ岡駅
1958年、戦後になってから開業した駅である。
1993年、駅舎消失。
待合所としてログハウスが建設された。
駐車場には町のガイドマップ。
時刻表。石狩月形駅までは1日7往復程度。
待合所完成時の新聞記事。
ここは特産品販売所なのだ。
札沼線のポスター。
国鉄時代からこういう取り組みができていれば少しは違ったかもしれない。
ホームの向かい側は防雪林。
青い空、緑に囲まれた赤茶色の鉄路。
鉄道の廃止後もログハウスは残るだろう。
ホームや線路はどうなるだろうか。
次は「ちらいおつ」駅。
初見で漢字を書ける人はいないだろう。
2.月ヶ岡駅と近隣の歴史
駅付近の地質は重粘土質で耕地には適していなかった。
1919年に町内で最初の酪農が始まる。
1930年に現在の市南付近に雪印乳業、1953年に須部都橋の袂に明治乳業の工場ができるが、小さな町に二つの工場を抱えるほどの生産規模はなく、両工場とも1963~64年に撤退となってしまう。
月ヶ岡周辺の新田、新栄地区にまたがる月ヶ湖はかつてこの地が広大な湿地帯であったときの名残。周囲を畑に囲まれ細い道を進み、わかりにくい入り口から入ると原生の姿を残す沼が佇んでいる。
月ヶ岡駅は1958年一般駅として開業。
1993年、駅舎が焼失しログハウスの待合室が建設された。
2020年5月7日をもって廃駅。
廃線前より町の公共スペースとして使われていたことから、おそらく今後も催し物などに利用されると思われる。
1970年代の国土地理院地図の航空写真。
wikipediaには一般駅とあるが、貨物の取扱は当初からなかったようだ。
仮乗降場に近い駅だったのかもしれない。
周囲の民家も多くはなかった。
中和小学校という小さな小学校が駅からやや当別側にあったが、2006年廃校となった。