今日は名寄市について調べてみた。
目次
1.名寄市の地理
人口は約2万7千人。
市域は名寄盆地の中央部、天塩川と名寄川の合流地点に位置する。
名寄盆地は道内の内陸部における稲作の北限となっている。
冬場は寒さが厳しく、平均気温は全国の市の中で最も低い。
平均最高気温も道内市町村の中でも屈指の低さである。
天塩川は道内2位、日本国内でも4位の長さを誇る。支流は少なく、流域面積は日本で10番目にとどまる。
明治期より河川改修が行われてきたが、工作物やコンクリート工事は少なく自然のままの護岸が残されている。
松浦武四郎もアイヌの人々と共に天塩川を遡り、道内を調査した。この時のアイヌの古老との会話が後に北海道という地名を生み出すこととなる。
2.名寄市の交通
JR宗谷本線が市内を南北に縦断し、2020年2月時点では7つの駅が設けられている。
かつてはもう一つ智東駅という全国にも名を知られた秘境駅があった。
駅前には人家は全くなく、少し歩いても畑が広がるばかり。
冬には全列車が通過するという臨時駅のような扱いであったが、2006年に廃駅となった。
中心部にある名寄駅はかつて名寄本線や深名線が分岐していたターミナル駅。
国鉄城下町として栄えていたが、廃線により規模は縮小。地域経済も影響を受けた。
深名線の旧天塩弥生駅跡では元駅員さん夫婦が駅舎を復元し、宿と食堂を営んでいる。
また北国博物館にはキマロキ編成という除雪用列車が静態保存されている。
キ→機関車
マ→マックレー車(雪壁をくずし線路上に集める)
ロ→ロータリー車(雪を遠方へ投げ捨てる)
キ→機関車
通常除雪列車と言えば両脇に雪壁をつくるようにかき分けて進むラッセル車だが、豪雪地帯では雪が多すぎて雪壁が崩れていくことが多かったためにキマロキ編成が開発された。名寄が鉄道の町であった名残がこの保存された車両からもうかがえるだろう。
宗谷本線と並行して国道40号線が南北に走っている。
市南部旧風連町から名寄市中心部までは寄り添うように、その後は天塩川の右岸と左岸に別れ隣の美深町で再び合流。
3.名寄市の特産品・観光地
名物は名寄産のもち米を使った大福。
他にはアスパラやカボチャの生産も盛んである。
またひまわり畑も北竜町に次ぐ規模と言われ、市内に畑が点在している。
中でもメインとなるのがサンピラーパーク。
小高い丘となっておりひまわり畑の向こうには市内を一望できる。
サンピラーとはダイアモンドダストが太陽の光に反射してできる太陽柱という現象。
公園には天文台もあり、ここで夏場キャンプをすると昼夜楽しめる。
オートキャンプ場とコテージのある新しく綺麗なキャンプ場だ。
もち米、ひまわり、星空は現在のカントリーサインにも描かれている。
数年前まではこんなデザイン。
スキーを楽しむアカゲラ。