目次
1.江部乙(えべおつ)駅
季節は秋。外はめっきり涼しくなったある日のこと。
天気はあまりよくないが、2020年最後のドライブへ出かけた。
国道12号線を北へまっすぐ進み、まず最初にやってきたのは滝川市にある江部乙駅。
国道12号線からやや西に入ったところにある。江部乙地区の中心駅。
黄色と緑の外壁に、赤いトタン屋根。
カラフルなデザインは2016年に改修された際に塗りなおされたもの。
ホームから旭川方面を望む。
青い屋根の跨線橋はだいぶ古そうだ。
反対側のホーム、屋根が設置されているが上にあるのは何だろう?
札幌方面。さすが本線だけあって、電化設備が空を埋め尽くす。
ローカル線沿線の広い空とは大違い。
駅舎には地区の住民の方が色々な展示を行っていた。
江部乙の風景画。 上は冬の雪景色。下は石狩川だろうか。空が夕焼けに赤く染まっている。他にも地域の人が行っているイベントの掲示もたくさん貼られいてた。
江部乙駅の歴史。木造駅舎からよくあるタイプの白い駅舎に改築された。
近年再塗装されたのは上記の通り。
写真を見比べると木造駅舎はやはり味わい深い。窓の形も何となく洒落ている。
現在は何となく可愛らしいデザインになった。駅名と重なるように明治時代からの特産であるりんごの絵が描かれている。
駅前の風景。
この写真ではわかりにくいが、近隣も含めると結構な数の商店があり駅前通りらしさを残している。
駅舎の北東には駅前旅館も残っている。
2.江部乙駅と近隣の歴史
江部乙は1909年滝川村から分村。1952年町制施行し江部乙町となる。
駅ができたのは1898年。江部乙地区だけではなく石狩川対岸の雨竜町の住人もよく利用したようだ。
1926年駅舎改築、跨線橋設置。
1953年駅舎改築。
1971年江部乙町と滝川市が合併。現在の滝川市の北側約半分は旧江部乙町域である。
道の駅や菜の花畑があるのも旧江部乙町。
1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。
駅南側は現在駐車場になっているが、この頃は貨物・荷物積卸場などがあったと思われる。駅裏にも農業倉庫らしき建物が並んでいるが、今はほぼ更地で残っているのは1棟のみである。
駅前も倉庫のような大きな建物が並んでいるが、現在は歯が抜けたように空き地が点在している。
1982年貨物取扱廃止。
2003年完全無人化となり、現在に至る。