目次
1.フイハップ浜駅跡
汐見駅の隣に一時的に設置されていたのがフイハップ浜駅。
夏季のみ、団体客専用の駅であり1989~1993年のみ稼働していた。
駅周辺に海水浴場やキャンプ場もあったようだが、現在は閉鎖されている模様。
臨時駅だったので駅が設置されていた時の画像は見当たらず。
フイハップ浜駅跡付近の様子。
今回は立ち寄らずに次の駅に向かった。
富川駅、日高門別駅は以前に訪れたことがあったのでさらに先へ進む。
2.門別灯台
ここでちょっと寄り道。国道から小さな脇道に入ってすぐにストップ。
この場所にあるのは門別灯台。
1970年に初点灯。
以前にテレビでみたときは周囲の草地が整備されていたが、この日はかなり茂っていて歩くのは断念。
門柱に刻まれている名称には灯台ではなく燈台とあった。
全体的にちょっと汚れが目立ってしまう外見。扉のそばのプレートだけは色褪せないままの様子。
3.豊郷駅跡
さて次にやってきたのは豊郷駅跡。
国道235号線を進んで、 周囲に牧場が広がる辺りの小さな集落にあった駅。
豊郷駅だった建物はまだ残されている。
窓のスペースが大きく、天気が良ければ明るい雰囲気であったろう駅。
苫小牧方面。波恵川の向こうがわは丘陵。曇っていてよく見えないが海のすぐそばを線路が走っている。(いた)
外されていた駅名標がちょっと寂しい。
新冠・様似方面。
カーブしていく線路の向こうにうっすらと太平洋が見える。
ホームの両端に立入禁止の柵が立っている。
駅前の様子
駅前は割と広いスペース。待合室がぽつんと見える。
4.豊郷駅と近隣の歴史
豊郷地区の開拓は1897年頃、北越殖民社を通じて富山・新潟団体が移住してくる。
大正時代には波恵川で木材の流送を行っていた。
大正末期の1924年に日高拓殖鉄道の延伸時に開業。
当時は波恵(はえ)駅という名称。
昭和初期になると酪農、軽種馬農家が増え始める。
1944年豊郷駅に改称。
1963年貨物取扱廃止。かつては木材の搬出が盛んな駅であった。
1977年無人化。
1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。
交換設備があり、駅舎も写っている。
駅裏のスペースはストックヤードだったのだろうか。
2015年に列車の運行休止。
2021年3月完全に廃止となった。