目次
1.ハンブルクの概要
今日は2012年10月5日放送の地球絶景紀行で紹介されたドイツのハンブルクについて調べてみた。
ハンブルクはエルベ川(ラベ川)の支流アルスター川との合流地点に発展した町。
ドイツ北部の経済の中心地である。
カール大帝により城砦が建設された後、デーン人・スラブ人などとの戦いが続く。
12世紀に新しい市街が建設、1189年神聖ローマ皇帝から住民に対してエルベ川下流域で無関税の船舶運航が保証された。
1201年から26年間に及びデンマーク領となる。1241年リューベック、1249年ブレーメンと同盟を結びハンザ同盟へと繋がっていく。
北海とバルト海を結ぶ航路において最大の積替え地となり、やがてリューベックから変わって同盟の中心的立場を担うようになった。穀物・織布・毛皮・ニシンなどが主な貨物で1895年完成のキール運河はバルト海への短絡路となりますます港の重要性が高まる。14世紀以降はビール醸造でも名を馳せた。
17世紀以降ハンザ同盟は衰退するが、ハンブルクは南北アメリカ大陸の貿易などに活路を見出し工業製品の取扱いなどで重要な位置を維持する。
現在も中世から続く自由都市の気風を残し、人口はベルリンに次いでドイツ2位。
2.ハンブルクの観光地
ハンブルク港はドイツ第一、欧州でも第二の規模を誇る。
コンテナ貨物用の施設、造船・船舶用のドック、数百を数える海運企業が並ぶ港は観光地としても人気。倉庫街(シュパイヒャーシュタット)とレンガ建築の傑作チリハウスは世界遺産に認定されている。
港湾地区にはエルプフィルハーモニーコンサートホール、国際海洋博物館、ミニチュアワンダーランドなど観光地が並ぶ。
少し内陸へ進むとハンブルクのランドマークである市庁舎がある。ネオルネッサンス様式で112mの塔と幅110mのシンメトリーな建物だ。
周囲は旧市街(アルトシュタット)の町並みが残り、空爆の被害にあった聖ニコライ教会は戦争の悲惨さを伝えるため、そのままの姿で残されている。
3.リューネブルク
ハンブルクから南へ進んだところにあるリューネブルクという町。
リューネブルクでは岩塩が採掘され、リューベックへの運搬路は塩街道と呼ばれた。
中心部のアムサンデ広場は未だ中世の街並みが残る。
聖ヨハネス教会やレンガ造りの給水塔、市庁舎などがランドマーク。
郊外のリューネブルガハイデは森林の伐採で荒地となった。現在は灌木とエリカが生えており、エリカの花が咲く時期は観光客が馬車に乗って周遊を楽しむ。