目次
1.海洋系
引き続き北大総合博物館の2階を見学。
練習船おしょろ丸Ⅲ世の模型。現在稼働しているのはⅤ世。
水産科学の研究・実習に従事。初代は1909年に建造。水産学部が設立してから2年後に竣工した。この時から実習船の名前は代々おしょろ丸を引き継いでいる。
模型になった3世は1962年~1983年まで稼働。北緯72度まで航海し、日本戦の最北端記録を樹立した。
鯨のひげ板。根室に漂着した鯨の遺骸から採取。
ヒゲクジラ類の上顎に見られる板状の繊維。
弾力性に優れ、プラスチックの普及前は工業素材に利用されていた。
天井まで届く長さ。隣の魚のホルマリン漬けと比べると大きさがわかる。
濾過接触のためのフィルターの役割を果たしており、餌の種類によってひげの形状も違う。セミクジラやホッキョククジラは長いひげを持つ。
2.動物系
次は動物の標本がメイン。
まずはライオンの骨格標本。骨になると意外に小さい。
次は長鼻類。ようするに象の仲間。
鼻は筋肉の束でできていて骨はない。現在の研究ではゾウに一番近いのはジュゴンやマナティーなどの海牛目。その祖先はハイラックスと呼ばれる、今もアフリカに生息する小さなウサギのような生き物とされる。
次は偶蹄類。蹄の数が偶数の生き物。
牛・豚・羊・ヤギ・ラクダなど人間にかかわりの深い動物を始め草食動物の大半を占める。逆に現在も存在する規定類は馬・バク・サイのみだ。
鯨も偶蹄類の仲間であった。
牛の標本。骨になるとライオンより迫力がある。
3.ウズベキスタンと経済
次はウズベキスタンに暮らす人々の伝統衣装と絨毯?
ここは経済学部の展示でウズベキスタンの観衆経済についてのパネル。
旧ソ連時代の計画経済から市場経済への移換は困難を極めたようだ。
ソ連時代は綿花などの一時産品や半製品の製造が主であったが、旧ソ連の崩壊と共に需要が急減。政府も市場も十分に機能せず、血縁地縁などを主に取引を行う慣習経済が大きな役割を果たしてきた。
婚礼やギャブと呼ばれる会食などがその一例。
最近はロシアなどへの出稼ぎも多い。島国とは違って大陸の流動的な人の動きが経済とも深く結びついている。
次は台湾の少数民族理解のための創作ポスター展示。
16の種族が山岳地帯を主に生活しており、人種・言語的にはマレー系に属する。
特に離島である欄嶼に居住するタオ族は独自の文化を最も色濃く残していると言われる。
4.マンモス
次はマンモスの原寸模型
このエリアは照明が暗いので写真が粗い。
迫力はすごいのでぜひ行って見てほしい。
マンモスはインドゾウとマンモスの共通の祖先から分離。
凍ったマンモスが発見されるシベリアのイメージが強いが、アフリカ~ヨーロッパ~南北アメリカ各地で化石が出土している。
牙は最大5メートル超にも達する。
温暖化により永久凍土が減少して、今後も多くのマンモスが発見されると予測されている。