北大探検 ― 総合博物館Ⅰ ―

目次

 

1.総合博物館

北大の中をぐるっと回り、最後にやってきたのが総合博物館。

本日のメインディッシュだ。

 

元々は理学部の建物。博物館として開館したのは1999年。

膨大な数に及ぶ研究成果を保存・公開している。

 

 

 

2.ミュージアムカフェ ぽらす

まずは腹ごしらえ。入口傍にあるミュージアムカフェぽらすへ行って昼食。

豆まめカレーを注文。

肉は使っていないらしい。ネパール風味だそうだ。

 

スパイスっぽい味わいを強く感じるが、辛くはない。

塩分も控えめっぽい。素朴だがエスニックな味わいのカレー。

 

3.1F

3階建ての建物を1階から見学していく。

札幌農学校から北海道大学へと転換した際の初代総長である佐藤昌介氏について。

札幌農学校一期生であり、その中でも最も兄貴分的存在だったそうだ。

 

新渡戸稲造が設立した遠友夜学校の模型。

 

勤労青少年のために設立した夜学校。1894年から1944年まで半世紀に渡って無償で教育を提供し続けてきた。

 

ノーベル賞を受賞した鈴木-宮浦クロスカップリングについて

有機化学の基本である炭素-炭素結合。

異なる炭素ユニットを結合させるために利便性に優れた工法を発見したことでノーベル賞を受賞した。医薬品や材料科学の研究にとってなくてはならない存在となっている。

 

協力な毒素であるパリトキシン分子。合成の際に上記のカップリングが使われた。

この毒素を体内に持つのはスナギンチャクという生物。

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スナギンチャクは複数の個体がくっついて群体を形成する。

体に砂を取り込む性質を持ち、サンゴの一種として飼育されているものもいる。

 

北方民族の展示。シロクマのはく製がお出迎え。

 

かわいらしい民族衣装とトナカイのはく製。

 

北大と交流のあるサハ共和国

シベリアの半分、アジアロシアの1/4を占め、地方行政単位としては世界最大。

 

 

日本の8倍、アルゼンチンよりも広い。

土壌はすべて永久凍土、北部はツンドラで南部はタイガが広がっている。

面積の40%が北極圏に属する。

 

河川はすべて南から北へ流れ北極海に注ぎ込む。

13世紀に中央アジアからテュルク系のサハ人が進出。

17世紀にロシア人が毛皮を求めて進出。サハ人よりも先に居住していたティギン人と結びつきながら極東の諸民族を征服していった。

 

雄大な自然の風景

 

北太平洋周辺に居住する少数民族の位置関係

 

言語的に分類するとユカギール、ニブフ、アイヌは孤立した系統らしい。

ユカギール語話者は約200人、ニブフ語を第一話者とする人も約200人ほど。

 

次は宇宙工学についての展示。

異なる2種類の推進剤を使用するハイブリッドロケットや

 

苫小牧の宇宙電波観測所について

 

そして階段を上って2Fへ

南アジアに生息するナマケグマのはく製がお出迎え

 

名前の由来は、長い爪で木にぶら下がる姿がナマケモノを連想させることから。


かつては円山動物園で飼育していたが、老衰で死亡。

その後日本では飼育されていない。