目次
1.かんらん岩
引き続きビジターセンター内を見学。
次の展示は橄欖岩について。
地下深くにある橄欖岩の素(?)であるマグマは通常とても高温の状態。
そのマグマが地上に上がってくると通常ゆっくりと冷えていくが、その段階で熱水に触れると変質し蛇紋岩と呼ばれる岩石になる。
幌満地区の橄欖岩は変質することなく地上に現れているとても珍しい「新鮮な岩石」だそうだ。
人類はマントルにまだ達することはできていない。
厚さ数km~数十㎞の地殻を貫くのは宇宙に行くよりも難しい。
本物の橄欖岩。
ダナイトとは橄欖岩の分類の一つ。
橄欖石が90%以上で輝石の少ないもののこと。
ダナイトを含むハルツバージャイト。
ハルツバージャイトも橄欖岩の一種。
かんらん石を50%以上含み、3本の結晶系がそれぞれ直角に交わる。
言葉だけでは定義が難しい。この辺は図書館で図鑑でも借りて見てみよう。
ぶつかりあったプレートが盛り上がってできた日高山脈。
地層が折れ曲がって重なり、古い地層から新しい地層を順に見ることができる。
プレートの衝突部分の断層。
大陸プレートの間にあった海洋プレートの名残までも見えるとは。
光が反射してわかりにくいが、少し引いて見ると2種類の岩石がわかるだろう。
日高耶馬渓の成り立ち。海食崖ってやつは皆こんな感じでできるのだろう。
様似町にある奇岩と成り立ち。周りと地質が違ってマグマが冷えた岩石でできている。
橄欖岩の分類。全部で4種類。さっき見たダナイトやハルツバージャイトもある。
図があってわかりやすい。
かんらん石、斜方輝石、単斜輝石、斜長石の割合によって名称が変わってくる。
かんらん石以外の物質がマグマとなってどれくらい出ていったのか。
絞ったオレンジに例えたイラスト。
4種類の石を並べてみると違いがわかる・・・かな。
2.先人カード
ビジターセンターで久しぶりに先人カードをもらう。
北大植物園生みの親かつアポイ岳の植物を研究した宮部金吾氏。
東京理科大学やハーバード大学でも学び、札幌農学校の教授として活躍。
北方の植物を研究し、助教授時代に植物園の設計を行う。
植物園には宮部金吾記念館も建てられた。
住宅跡は宮部記念緑地として今も残されている。
3.手塚信吉
最後は建物の外にある銅像について。
像になったのは手塚信吉氏。
現在新日本電工が手掛けている幌満川の水力発電事業は昭和初期に日高で最初の電源となった設備。3か所の水力発電施設を設置したのは手塚信吉氏が起こした日高電燈という小さな会社だった。
これがのちの日本電工である。
氏は橄欖岩加工を行っている東邦オリビン工業の設立にも携わり、幌満川という書籍も著した。様似町の発展に多大な貢献があったということで銅像が建てられたようだ。