沿岸ドライブ ― 余市漁港 ―

目次

 

1.シリパ岬

某月某日、家の用事で余市町役場へ。

そそくさと用を済ませた後、時間があるので寄り道しながら札幌へ帰る。

まずはすぐそばにある浜中・モイレ海水浴場へ行って見る。

 

もちろんまだ5月なので海水浴は営業前。

駐車場から景色を眺める。

 

遠くに見えるのはシリパ岬。

先端は急峻な断崖。約630万年前に海底で粘土の高いマグマが噴出し溶岩ドームを形成したと考えられている。柱状節理も確認できるようだ。

 

消波ブロックの手前には岩礁の名残が見える。

ここの海水浴場は砂浜だが、海に入ると砂ではなく砂利質で磯に近い。

 

2.太古の岩

海水浴場に接している港を散歩。

「太古の岩」と記された大きな岩を発見。

 

太古の岩は約1億年前の噴火でできた溶岩。

流紋岩とは急激に冷え固まったため、マグマが流れている模様が確認できる岩石。

70%以上がケイ素からなっている。

マグマが流れる途中に他の岩を取り込んだ捕獲岩も見えるそうだ。

拡大すると節理はよくわかるが、捕獲岩や流紋岩の模様はよくわからない。

もっとアップの写真を取ればよかった。

 

3.余市

余市港は釣りが可能なエリアが決まっている。

そのあたりは遊歩道のような雰囲気があるのでちょっと散歩してみた。

巨大な設備があったが何だろう。荷下ろしにでも使うのだろうか。

 

湾を眺めると魚がひっくりかえって浮いていた。

 

遊歩道の先端からシリパ岬と漁船を眺める。

 

港はモイレ岬の山麓にある。ここは江戸時代から漁と交易の拠点であった。

 

松前藩や幕府の拠点であった運上屋。

 

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中に入って見学可能。結構面白いのでおすすめ。

80か所以上あった運上屋の中で唯一現存するもので、結構重要な建物だ。

 

小樽方面を望む。忍路岬が見える。