アイルランド島に位置する人口450万人ほどの国だ。
北東部の6州はイギリスに属している。
1931年にイギリスより独立を果たす。
一時は800万人を超す人口だったが、1800年代に飢饉などの影響で主にアメリカへの大量の移民が発生し、人口は激減した。
北海道と同じくらいの面積であり、メキシコ湾流と偏西風の影響で1年を通して気温の変化が少ない国である。
かつては西欧の最貧国であったが1990年代からEU統合などの影響で飛躍的に経済が発展し、人口あたりのGDPも世界トップレベルとなった。
ダブリンはアイルランドの東部海岸沿いの港町である。
人口は100万人を超え、都市圏で見るとアイルランドの全人口の約3分の1を占める。
ノルマン人やデーン人、イギリス人とアイルランド人との間で幾度も戦いがあり支配者が目まぐるしく変わった地である。
古くから現在に至るまでアイルランドの政治、経済、文化の中心地であった。
観光名所も数多い。
ダブリン城
10世紀には砦が造られていた。現在の建物は18~19世紀にかけて建てられたものでありイギリスの総督府もこの場所に置かれていた。
聖パトリック大聖堂やクライストチャーチなどカトリックの教会も有名である。
エリザベス1世が創設した大学(トリニティ・カレッジ)には英語圏でも最古の大学の一つである。
ガリバー旅行記の作者ジョナサン・スウィフトやオスカー・ワイルドなどが卒業生である。
ここに所蔵されているケルズの書は1200年前に作られ、世界で最も美しい本と言われている。
他にも歴史的な建造物が市街地に多く並んでいる。
特徴的なものと言えば文豪がらみの建物か。
前述の二人の他にもジェームス・ジョイスなど文豪を多く産んだ国である。
文豪達の銅像や博物館、彼らが通ったカフェやパブなどを見て回るのも一興だろう。
パブと言えばアイルランドはアルコールも有名である。
ギネスビールやアイリッシュウイスキーのジェイムソンなどは世界的に有名である。
ダブリンではどちらも製造工程を見学できる施設が存在する。
日程に余裕があれば見て飲んで、見て飲んでツアーを組むのも楽しいに違いない。