今日は2015年2月17日・24日放送の空から日本を見てみようで紹介された愛媛県の松山市について調べてみた。
人口は50万人超。四国では最大の人口を持つ。
西は瀬戸内海に面し、他3方を山地に囲まれている。
みかんの栽培が有名だが、帝人を代表する化学繊維産業など工業も盛ん。
関ケ原の戦い後、加藤嘉明が建てた松山城を中心とした城下町として発展してきた。
幕末には松平氏の居城となる。現存12天守の一つであり、その中では唯一親藩による普請であったため葵の御紋が刻まれている。
周囲には大街道、銀天街など商店街が並んでいる。
また県庁や市役所など行政機関も集中し、城を囲んで中心部が形成されている。
城の北東には日本屈指の歴史を誇る道後温泉が位置する。
一説には3千年の歴史を持つとも言われ、神話にも記述が見られる。
地熱由来の非火山型の温泉である。
温泉街のシンボルである道後温泉本館は公衆浴場であり、地元の人々もよく訪れる。
松山城建築の前にこの辺りの中心的な城であった湯築城跡が現在は道後公園として、城跡の一部復元や桜の名所などとして整備された。
松山市にはゆかりの文化人が多い。
正岡子規、夏目漱石、種田山頭火など彼らに関する文化施設も数多く設けられている。
また司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台でもあり、ミュージアムも造られた。
夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場する軽便鉄道時代の伊予鉄道が使用していた蒸気機関車を復元し、坊ちゃん列車として運行している。
史跡も多く、石手寺、大宝寺、伊佐爾波神社などの寺社仏閣や江戸時代の豪農であった豊島家住宅、松山藩主の子孫が大正時代に建てたフランス風洋館の晩翠荘などが名高い。
瀬戸内海の主要航路に面しておりかつては海運でも栄えていた。
現在は柑橘類などの栽培が主産業。
続いて東温市
人口は約3万4千人。
扇状地に位置し、農業が盛ん。
中でも裸麦は全国一の生産量を誇る。山間部の棚田も見応えがある。
国の文化財である三島神社、四国に関わる演目の上演を行っている坊ちゃん劇場などが名所である。
最後は松前町
人口は3万人弱。
松山市との境に重信川が流れ、平野の南端に位置しており県内で唯一山の無い自治体である。
松山市のベッドタウンであり、東レの工場も立地していることから化学工業が盛ん。
戦国時代には河野氏が拠点とし、豊臣政権では加藤嘉明が松前城の城主となった。松山城築城の際、松前町から人々も移住したため松山市内にも松前町という地名が残る。