目次
1.ボストンの概要
今日は2008年10月23日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたアメリカのボストンについて調べてみた。
ボストンは1630年にイングランドからやってきた清教徒達が築いた町。
植民初期から続くアメリカでは有数の歴史ある町である。
当初は国際貿易港として栄え、アメリカ独立戦争の端緒となった町でもある。
19世紀には製造業が主となり、特に被服や皮革製品が盛んであった。
この間臨海地域の埋め立てが進み、都市の面積は3倍にもなっている。3つあった丘のうち二つは埋め立てに使われてなくなり、唯一ビーコンヒルだけが今も半分の高さを残している。
20世紀になると工業は衰え、現在は金融や歴史的な街並みを主とする観光などが盛んである。
また近隣地域を含めると高等教育機関が数多く、世界をリードしている学問も多い。その影響でハイテク企業もこの地に集まっている。
ボストンの町並み
2.ボストンの観光地
初めてのボストン観光でまずおすすめなのがフリーダムトレイル。赤煉瓦の埋め込まれた道を辿っていくと、アメリカの歴史に深く関わる市内の16か所の観光地を巡ることができるようになっている。
スタート地点にあるのがボストンコモン。イギリス軍のキャンプ地で独立戦争の始まりであるレキシントン・コードの戦いは、ここから出撃したイギリス軍が引き起こした。
次はマサチューセッツ州会議事堂。フェラデル様式の名作の一つとされ、レンガ造りの庁舎は4度にわたる増築を行い今なお現役である。
ちなみに旧マサチューセッツ州会議事堂は博物館に転用されていて順番的には9番目となる。
続いてのパークストリート教会は尖塔が印象的な約200年前に建てられた教会。建設当初は全米で最も高い建物であった。
その横に隣接するグラナリー墓地はポール・リビアやサミュエル・アダムズなどアメリカ独立戦争に関わった多くの人々が埋葬されている。
キングスチャペルと墓地は市内最初の聖公会の教会堂。コロニアル様式の代表的な建築物。隣接する墓地はボストンで最初に設置された墓地。開拓と発展に大きな役割を果たした人々が埋葬されている。
次は独立宣言を草案したベンジャミン・フランクリンの銅像と旧ボストンラテンスクール。アメリカ最初の公共学校であったボストンラテンスクールの前に建てられている。
続いてオールド・コーナー書店。歴史的商業ビルの一つで、19世紀にはアメリカを代表する出版社であるティックナー&フィールズが入居していた。チャールズ・ディケンズの打ち合わせなども行われていた。
次はイギリスの植民地政策に反発し、ボストン茶会事件を引き起こした人々が集まっていたオールド・サウス集会場。現在は博物館となっている。
茶会事件の前に起こったイギリス軍が誤解によって暴動を起こした民衆に発砲した地であるボストン虐殺地跡。路上にマンホールのような円形の石が設置されている。
公設市場であり、後に会議場となったファニエルホールと後日市場として増築されたクインシーマーケット。
独立戦争の英雄の自宅だあるポール・リビアの家はボストンタウン最古の家屋。
赤煉瓦と尖塔の白い先端が印象的なオールドノース教会。
ボストンで2番目に古いコップズ・ヒル墓地。
海軍の帆船が博物館となったコンスティテューション号。
独立戦争の主な戦いであったバンカーヒルに国内最初の記念碑として建てられたバンカーヒル記念塔。
以上がフリーダムトレイルの名所である。
その他にもリチャードソン・ロマネスク様式の原型となったトリニティ教会。日本の作品も数多く収蔵されているボストン美術館。レオナルド・P・ザキム・バンカーヒル・メモリアル橋、ボストン歌劇場など名所に事欠かない。
ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など高名な大学も近隣に位置している。