目次
1.大町市
今日は2022年9月15日放送の空から日本を見てみようで紹介された長野県の北アルプス地方について調べてみた。
最初は大町市
人口は2万5千人。
糸魚川静岡構造線の活断層系に位置しており、市の北部には仁科三湖と呼ばれる構造湖が連なっている。
3つの湖は農具川で繋がっている。最も北にある上流側の青木湖は山崩れで姫川が堰き止められて誕生した。県内で最大の水深。北側の佐野坂丘陵は日本海側と太平洋側の分水嶺。周囲は人家が少なく散策に適し、「思索の青木湖」と呼ばれている。
三湖の中で最も小さな中綱湖。ヘラブナ釣りが人気で「釣りの中綱湖」
最後は鹿島川扇状地により堰き止められた木崎湖。市街地に最も近く水上スポーツやキャンプ場などが人気な「レジャーの木崎湖」である。
平安時代末期、この地には伊勢神宮内宮の仁科御厨(みくりや)(御領)が設けられる。御厨とは神社の荘園のこと。元々は神に供える料理の調理屋のことだった。
この地を治めた豪族仁科氏は進んだ京文化を取り入れる。
仁科神明宮は20年に一度の遷宮を千年間行ってきた。古来の神明宮の様式をよく残しており、本殿・釣屋・中門が国宝に指定されている。
同じく重要な史跡が旧中村家住宅。1698年建築で、東日本でも有数の古さを誇る民家。
江戸時代前期のものとしては規模が大きく、古い様式が残っているのが特徴的。
市の西部は黒部ダムへの通り道でもある。
その原因は岩盤が砕けて砂のようになり、軟らかくなった破砕帯。
大量の地下水が染み出し、約80mの工事に4か月を要した。
その有様は後に映画「黒部の太陽」に描かれることとなった。
2.池田町
続いて池田町
人口は約9千人。
長野県松本市から新潟県糸魚川市までをつないだ千国街道の宿場町として栄えた。
古代より塩の道として利用され、武田家の支配期に伝馬宿として整備される。
江戸時代より伝わる相道寺焼きが名産品。
3.松川村
次は松川村
人口はおよそ9500人。
大都市圏からの移住が多く、昭和~平成を通じて人口が増え続けた。
画家・絵本作家のいわさきちひろにゆかりの地で、その名を冠した公園や世界最大規模の絵本美術館である安曇野ちひろ美術館が町のランドマーク。
4.白馬村
続いて白馬村。
村名は白馬連峰に由来。避暑・レジャー地として知られ長野オリンピックの会場にもなった。
日本三大雪渓の一つ、白馬大雪渓はハイキングも可能。
5.小谷村
最後は小谷村(おたりむら)
人口は約2500人。
東部は妙高戸隠連山国立公園、西部は中部山岳国立公園に含まれている。
千国街道の要衝に建てられた番屋を復元した千国の庄史料館には関所の他に民家や塩倉なども保存され、当時の様子を窺える。
地蔵鉱山は日本でも数少ない金鉱山の一つ。