目次
1.リュブリャナの概要
今日は2009年7月9日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたスロベニアの首都リュブリャナについて調べてみた。
スロベニアの中央部に位置し、リュブリャニツァ川流域が町の中心部。
人口は30万人弱で国内では最大の都市。
元々は湿地帯で古代の高床住居が発掘されている。
ローマ、フン族などの到来を経てスラブ人が定住するようになる。
13世紀以降はオーストリアや神聖ローマ帝国の傘下に入り、ルネサンス様式やバロック様式の町並みが築かれた。
1991年独立。クロアチア・ボスニア・セルビアとは異なり戦火にさらされることはあまりなかった。
過去の歴史においても戦争より地震・洪水による被害が大きかったようだ。
現在は製薬・石油化学・食品産業などの製造業や金融業、観光業が盛ん。
文化施設も充実しており、博物館や美術館・劇場が数多い。
2.リュブリャナの観光
主な観光地はリュブリャニツァ川に沿って位置している。
川と町を見下ろす高台には、12世紀にリュブリャナ城が築かれた。
城主は神聖ローマ帝国やオーストリア王国の配下であったカルオニラ公。その領地はスロベニアの原形となった。
城から見下ろす町並み。
リュブリャニツァ川に架かる橋もスロベニアの重要な観光スポット。
竜の橋はリュブリャナ最初の鉄筋コンクリート橋。4頭のドラゴンの彫刻で装飾されていることから、竜の橋と呼ばれるようになった。
スロベニア国歌を作詞した詩人の名がつけられ、彼の銅像も建てられている。
伝統的な様式ながら、古さを感じない綺麗な建物が並ぶ。新市街と旧市街の境目とも言えるだろう。
広場に面するフランシスコ会の受胎告知教会は17世紀の建物。
ピンク色の外壁が印象的だが、バロック調のゴージャスな内装も要チェックだ。
もう一つ重要な教会建築が城のそばにある聖ニコラス大聖堂。
緑のドームと2本の塔が特徴。こちらもパイプオルガンなどバロック様式の内装も見逃せない。13世紀より幾度かの改築・建て直しを経て今に至る歴史の古い教会だ。
こちらの旧市街側には市民の台所である中央青果市場や市庁舎が建っている。
付近には城へのケーブルカーも運行中。
最後に紹介するのは肉屋の橋。
戦後の都市計画をリードしてきた建築家プレチニックの構想を完成させたと言われる新しい橋。カップルがワイヤーに南京錠を掛けるのが流行りとなっている。