札幌史跡探訪 ― 豊平外三カ村聯合用水路跡 ―

某月某日、自転車で白石区を中心にまわる。

最初に訪れたのはもつき公園。

 

「もつき」とはおそらく望月寒川からとったのだろう。

公園内には豊平外三カ村聯合用水路跡の史跡案内板がある。

 

最初にあった用水路は精進川から豊平川へ続く水路。

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上の記事でちょっと調べたが、1863年に平岸街道の真ん中に通した用水路が基幹となっていた。そこから1895年に豊平・平岸・上白石・白石の各村が連合して作った用水組合によってどんどん掘削が進んで行く。

地下鉄の学園前駅付近は4号用水路の通り道、そしてこのもつき公園は1号用水路が通っていたらしい。幹線と1~4号用水路の総延長は23kmに及んだ。

明治の終わりまでに用水路は15号まで掘削される。

戦後農地改革によって自作のが増えたこともあって昭和中期まで活用されていた。

しかし、都市化が進み札幌市内では需要が減少。現在、全ての用水路が埋め立て又は暗渠化されている。

札幌市の資料

 

今昔マップより

現在のもつき公園から南下して美園10条・平岸5条付近で何度も曲がりながら平岸街道方面へ至る道、おそらくこの用水路の跡なのだろう。

 

現在のもつき公園。木々が茂る憩いの場。